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上昇を続ける不動産税 中国の「万々税」

2013年03月03日

 

【新唐人2013年3月4日付ニュース】中国人の税負担苦痛指数は世界第2位です。うち、基数が大きく、高い割合を占めるのが不動産税で、民衆に大きな苦痛をもたらしています。今回打ち出された不動産売却時の20%の各税のほか、購入時にどのような税金を取られるのでしょうか。

 

中国の一人当たりのGDPは世界第90位。それに比べ、税負担苦痛指数は世界第2位です。重くのしかかる「万々税」に、息すら難しい中国庶民ですが、実際はどんな名目の税金が取られているか、はっきり分かっていない人が大多数です。原因は目に見える直接税より、見えない間接税の割合が高いからです。マンションの購入例を見てみましょう。

 

100平米のマンション購入の場合、1平米当たり単価が8,000元だと80万元の支払いになります。しかし、部屋の鍵を手にするまでは、まだまだ支出が必要で、およそ2万元の不動産収得税などが別にかかります。これは目に見える直接税です。

 

一方、支払う80万元の中には目に見えない間接税も隠されています。例えば、不動産税、土地使用税、耕地占有税、土地増値税(とちぞうあたいぜい)、営業税、都市維持建設税、教育付加費、不動産収得税などなど。他に、地方政府と各レベルの行政が管理・徴収する行政費用も数多くあります。

 

税金に税金が重なって、2012年になると、中国の不動産税は、税金が13項目、各種費用が50項目にまでなりました。

 

ニューヨークタイムズの報道によると、各種税金をあわせると住宅価格の3割から4割を占めます。そのうえ、土地譲渡料まで入れると住宅価格の6割が政府のポケットに入る計算になります。つまり、80万元の住宅の場合、少なくとも24万元は“ステルス税”なのです。

 

では、不動産税が最も高い都市はどこでしょうか。2010年の全国商工連合会不動産建設商工会が発表した調査報告によると、上海が64.5%、北京48.28%、広州46.94%でした。

 

業界専門家は、不動産価格を下げるには、不動産業者と不動産投機者だけをターゲットにしても無意味で、政府の取り分を減らす事こそがポイントだと指摘します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/02/atext855701.html   (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/藤坂 映像編集/工)

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